軽トラックの中古車、4WDのオートマってどうよ?

軽トラックは、街などでも働く車として活躍しており、中古車も多く市場に出回っていますが、特に4WDを選択するとなるとそれは畑などのオフロード使用を前提としていると思います。4WD軽トラックのオートマ車について、検討してみました。

ニーズが高まっている4WDオートマ車の軽トラック

10年ほど前から、田舎にIJUターンして新規就農やIT関係、カフェ開店といった「小商い」で起業する人が増えています。都会とは違い山間部の田舎道ですと、実際道路状況も悪かったり、急斜面の上に家があるといった場合もあり、4WD車を選択する必要も出てきます。特に、軽トラックは普通車トラックより小回りが利く、自動車税などの維持費用も安いことから、初めて購入するには良い選択肢だと思います。

また、最近は自動車運転免許もAT限定で取得する方が多く、軽トラックであってもマニュアルはNGという方も多いでしょう。そういうニーズを踏まえ、現在、日本で軽トラックを販売している7社(スズキ、ダイハツ、ホンダ、スバル、日産、マツダ、三菱)のすべてで4WDのオートマ車を販売しています。

なお、このうち、自社で軽トラックを製造販売しているのはスズキ、ダイハツ、ホンダの三社のみで、スバルはダイハツのOEM、日産、マツダ、三菱はスズキのOEMになっています。

軽トラック中古車でも増えてきた4WDオートマ

新車販売台数に比例して、中古車市場でも4WDのオートマ車の流通は増えてきています。中古車検索サイトのカーセンサーでも、軽トラックの4WDオートマ車は、割と簡単に見つけることができます。

カーセンサーでの検索については、別の記事で大分県の事例を書いていますが、販売店の場所(市町村レベルで絞込可能)でも絞り込みができますので、とりあえず探してみたい、あるいは価格のイメージを持ちたい、という方には便利です。

軽トラックの4WD、オートマは実際のところ「使えるのか」?

軽トラックで4WD車を必要とする方の多くは、「畑での使用」を想定されていると思います。筆者がFacebookなどで、農家さんの話を見た感じですと、農家さん本人はマニュアル免許を持っているけど、奥さんがオートマ限定だったり、あとはアルバイトを募集するときにマニュアル免許必須にするとなかなか人が集まらない、という事情があるようです。

農家同士のコミュニティーでのやり取りを見ると、現行モデルであれば、軽トラックの4WDオートマ車は畑でも問題なく使えているようです。以前は、パワーが足りなかったりして、荷物を積み込むとなかなか動かないという問題があったようですが、最近は性能もあがってますから、操作のしやすさなどから、オートマ車を選択している農家さんも出てきているようですね。

ただ、スズキ、ダイハツ、ホンダで販売している「農繁」仕様は、マニュアル車のみで、オートマ車はありません。この「農繁」仕様というのは、ギアが通常のマニュアル1速よりもさらに低い「ウルトラロー」と、後輪のディファレンシャルロックができるという特徴があります。

ウルトラローもディファレンシャルロックも、畑の轍(わだち)で片輪がスタックしてしまった場合、あるいは泥の上で片側だけスリップしてしまった場合には有効なのですが、なかなかそういう場面には合わないので、雨の日でもガンガン畑に入っていく、というような使い方をしない限りはなくてもよいかと思います。実際、筆者はスズキ キャリイの4WD(マニュアル、農繫仕様ではない)で畑の中に入ったりしますが、ディファレンシャルロックまで使わないと、という場面は今のところありません。ウルトラローも一回使ったかどうか、程度です。

4WDオートマ軽トラックの中古車を探すときのポイント

これはもうハッキリ書きますが、値段が安いものはそれなりだと思った方が良いです。

探す場合、現行モデル、もしくは一代前くらいのモデルで探されることをお勧めします。カーセンサーで検索してみると、かなり古い型が20万円を切るような価格で出ていることがありますが、特に4WDでオートマ車ということまで考えた場合、パワー不足だったり、いざという時に修理できなくなったりで結局高くつくこともあり得るからです。

それから、これは中古車を買う時全般に言えることですが、必ず実車を見てから購入された方が良いです。やはり写真だけだと写ってないところがありますからね。軽トラックの取り扱いが多い販売店や、ディーラー系の販売店の場合、その店舗になくても系列店で探してもらえる場合もあります。

カーセンサーのような検索サイトで、販売店のあたりをつけておくのも一つの手かと思います。

最近増えてきたとはいえ、若干マイナーな面もある、軽トラックの4WDオートマ車です。納得のいく中古車選びをしたいですよね。